
Keio Healthcare Venture Contest 2022
決勝大会
決勝大会とは
決勝大会では、二次審査を通過し、ファイナリストに選出されたチームが数百名の観衆の前でプレゼンテーションを行います。
領域のトップランナーである審査員の方々との質疑応答を経て、最終的に社会人部門、学生部門それぞれから最優秀賞の受賞者(優勝者)が決定されます。
最優秀賞以外にも協賛企業が選ぶ企業賞、観覧者が選ぶオーディエンス賞などがあり、受賞チームのさらなるネットワーク拡大が期待されます。
また、二次審査を通過できなかったものの、審査員から高評価を得たチームには決勝大会の中でライトニングトークを行っていただきます。
概要
2022年12月18日 13:00~18:00
日時
オンサイト/オンラインのハイブリッド開催
オンサイト:日本橋ライフサイエンスハブ
オンライン:オンラインツールzoomを使用
場所
社会人部門 優勝 (賞金100万円)
学生部門 優勝 (賞金30万円)
企業賞1
企業賞2
社会人部門 オーディエンス賞 (賞金10万円)
学生部門 オーディエンス賞 (賞金3万円)
賞金・副賞
無料(ZOOM)
観覧参加費
13:00 開会挨拶・来賓挨拶
13:10 シンポジウム①
14:00 学生部門ファイナリストプレゼンテーション・ライトニングトーク
15:10 社会人部門ファイナリストプレゼンテーション・ライトニングトーク
16:30 シンポジウム②
17:00 審査結果発表・表彰式
17:20 来賓挨拶・閉会挨拶
※当日のスケジュールは変更になる可能性があります
プログラム
2021年度決勝大会 出場チーム概要
社会人部門(4チーム)
・酸化ストレスを利用した新規抗がん剤の開発 (Radical Cure)
私達は酸化ストレスにおる細胞死「フェロトーシス」を利用した抗がん剤を創出することを目指しております。現在2人に1人が、がんになると言われています。さらに、一部のがんは未だ十分な治療効果が得られていない状況で、治療効果と安全性が高い新しい抗がん剤が望まれています。私達はフェロトーシス誘導という新しい切り口から、基礎研究を行い、新規抗がん剤の開発に成功しました。この薬剤を含む、フェロトーシス誘導を利用した抗がん剤の臨床応用を通じて、がん治療の発展に貢献してまいります。
・人工ペプチド医薬品による創薬事業 (ペプチド創薬ベンチャー)
Xeno-Interface株式会社の代表林一広は、京都大学(薬学部・薬学研究科)/ハーバード大学(ケミストリー&ケミカルバイオロジー研究科・幹細胞&再生生物学研究科)で20年に亘り研鑽を積んだ研究者です。研究成果を世に広げたいという思いで令和元年初日に起業し、以来京都大学の松田道行教授や、ビジネスのアドバイザーである小野泰宏氏(三菱商事出身/東大発ベンチャー経営者)と共に、特許技術の社会実装を目指しています。 中分子医薬品は、小分子や高分子では治療薬開発が不可能なアンドラッガブルな標的に有効で、現在満足のいく治療法がないガンやALS等の疾患に対して薬による治療法を与える可能性を秘めています。ペプチドや核酸を基にした創薬基盤技術により、病気によって人が亡くなることのない世界を目指しています。
・FemUP (ドクターフェムアップ)
ドクターフェムアップは、女性の身体を生理周期という側面から支え、サポートします。特に来春より保険適用となる不妊治療に不可欠な排卵予測を指輪型センサーだけで予測するシステム、PMSという月経前症候群に悩む10万人の人々の不調前予測を指輪センサーだけで血液検査なく完全に予測します。
・CardioID : Bloodless Blood Test (General Prognostics)
General Prognostics (GPx)はボストンを拠点とし、CardioIDというスマホやウエアラブルなどのデジタル機器と自宅での簡便な血液検査を組み合わせ、心不全患者の予後のリモートモニタリングを行うサービスを提供。現在、カンザス大学やデューク大学などを皮切りに欧米を中心に実証実験を開始しており、心不全患者に多い急性心不全増悪による再入院の低減を目指している。今後として機械学習の導入により患者負担を軽減する為の無採血での血液検査の開発に取り組んでいる。
学生部門(4チーム)
・ALGONA (Algona)
Algonaは、筋肉の緊張を検知し知らせた上で、記録、分析する小型デバイスです。肩こりや首の痛みに悩む人がAlgonaを使用することで、痛みの早期対処につながります。Algonaは筋電位を取得し、興奮の持続時間や電位の大きさを元に処理を行うことで、筋肉への過度な負荷や緊張を検知し、振動や、アプリなど別のツールを通してのフィードバックを行います。 Algonaの可能性として、デスクワーク中の環境改善による生産性向上などが見込まれます。さらに、日常的なデータの記録により痛みの発生時間及び持続時間が明確となり、医師による診断をサポートします。
・スマートフォンによる転倒リスク評価を用いた高齢者の
リハビリ見守りプラットフォーム (THE RUMA)
転倒リスクが高い地域高齢者に対する低コストかつ簡易な転倒リスク評価を実現するためのmHealthシステムを開発しています。解析結果を高齢者本人や家族、施設にフィードバックすることで適切なリハビリの実施につなげます。私たちは博士学生のチームで、メンバーは両名とも未踏クリエータです。介護当事者として現場に行って泥臭く作業する熱意と技術度の高さを最大の強みとしています。また、本プロジェクトは埼玉県横瀬町の公認プロジェクトとして採択されており、行政と連携した実証実験を行っています。
・カンジャニマッチ (カンジャニマッチ)
患者にマッチで知識をキャッチ! カンジャニマッチは、患者さんやその関係者さんが治療・生活情報を記録し、共有することができるサービスです。治療や検査データは写真を撮って上げるだけで自動グラフ化。同じ病気の患者さんとマッチングしてリアルな体験談を手軽に。カンジャニマッチはそんな、プライバシーが守られた上で信頼できる情報が集まるプラットフォームを目指しています。代表の園生の難病罹患経験を原体験として、エンジニアや医学部の学生メンバーで現在運営しております。応援よろしくお願いいたします!
・医療従事者特化型EAPサービス-SUN- (SUN)
COVID-19が浮彫りにした、医療従事者のバーンアウトの惨状。他者の命を守る人間が、自らの心を殺している。その現実を我々はそろそろ直視しなければいけません。 我々のチーム「SUN」は特殊で複雑な医療業界に特化した労働者支援プログラム(EAP)を開発し、この難題の解決に挑みます。 医療従事者はそういうものだから仕方ない。その捻じ曲がった既成観念を打ち破ることは、未だ螺子が締まっていない者にしか為し得ない。医療者として未完成な医学生5名。命を守る方々の心を照らす「太陽」を、全ての医療従事者が笑顔で生きる、希望溢れる未来を創り出します。
2021年度決勝審査員

阿部 博氏
有限責任 あずさ監査法人
常務執行理事 / 企業成長支援本部
インキュベーション部長 / パートナー

稲邑 拓馬氏
経済産業省
ヘルスケア産業課長

村井 純氏
慶應義塾大学 教授
環境情報学部 名誉教授


山岸 広太郎氏
村上 俊之氏
慶應義塾大学 常任理事
株式会社慶應イノベーション・
イニシアティブ 代表取締役社長
慶應義塾大学理工学部長 兼 教授

柚﨑 通介氏
慶應義塾大学大学院 医学研究科委員長
医学部教授

中村 洋氏
慶應義塾大学大学院経営管理研究科 教授

吉元 良太氏
慶應義塾大学イノベーション推進本部 特任教授
オープンイノベーション部門 部門長
統括クリエイティブマネージャー
シンポジウム 『大学発ベンチャーの成長ロードマップ』
シンポジウム①
『上場~新たな入口~』

阿部 博氏
有限責任 あずさ監査法人
パートナー

坪田 一男氏
慶應義塾大学医学部
慶應医学部発ベンチャー協議会議長

村田 雅幸氏
PUBLIC GATE LLC. 代表社員
シンポジウム② 『起業から資金調達 ~最初の入り口~』

中島 大輔氏
株式会社グレースイメージング 代表取締役

永田 智也氏
D3LLC Managing Partner, CEO

本郷 有克氏
株式会社慶應イノベーションイニシアティブ 執行役員